2011年09月18日

以前から 一度やってみたかった「茶杓作り」。
1日体験教室(しかも2時間)があるというので
急遽 参加することにした。

場所は 葛飾区伝統産業館の2F。

講師は 萩原 末次郎さん 。


とてもそんな お年とは思えない、しゃきしゃきした素敵な方。
いきなり
  「今日は 3本くらい 作っていただきます」

参加者全員、「えっ!」。  いくら ある程度加工してある材料からとはいえ
2時間で3本は 無理なのでは・・・?

それに 材料のすす竹は かなり貴重なもの。それを 一人3本も使っていいの?

この疑問に 末次郎氏はあっさりこう答えた。

「とっといたって おれぁ そのうち死んじまう。
 弟子もいないんだから 使ってもらったほうがいいんだよ」

いやいや ぜんぜんそんな感じしませんけど(笑)。
86歳とは思えないもん。

ただ、そのお気持ち、潔さはかっこいーと思ってしまう。

さて、いよいよ 茶杓作りのスタートである。
本来は 竹をゆっくりゆっくり、時間をかけて曲げていくのだそうだが
今回はなんと「耳かき」を作るのとおなじ手法をとるとのこと。

まず、予めカットしてある茶杓の 櫂先を 熱した蝋の中へ。
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その後、 その櫂先を木枠に挟んで曲げていく。
割ってしまいそうで怖いんだけど・・・
実は 外に出された竹は 蝋が固まっていく前にさっさと曲げないと
割れてしまうので 度胸が必要。

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曲げるとこんな感じ。でももっと曲げてもよかったかなぁ。
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残りの2本も がんばって曲げる。
皆さん結構 こわごわやっているので 中にはバキっと割ってしまう人も。

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すると先生がやさしく 手助けしてくださるのだ。

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櫂先を曲げたら 次は 小刀とヤスリをつかって 削っていく作業。
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櫂先を 左右対称にしたり、切止めを整えたり・・・とこれまた
大胆かつ 繊細な作業が続く。

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このままだと 竹はまっすぐなままなので
今度は 節を頂点として曲げるのだそうだ。

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皮のほうから熱して 手でえいっ!って曲げる。
これも なんだかピキってなりそうで怖い。先生は 何でもないことのように曲げるんだけど。

曲げをいれたあとの茶杓。そりが入っているのが わかります?
この「そり」がないと、お棗やお茶入に載せた時に転がってしまうのだ。
実際に家に帰って試したら 一番手前の先生が曲げてくださったものは大丈夫だったけど
上の2本は なんだか危なっかしい感じ・・・(涙)

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体験講座終了後、1Fに先生作の「茶杓筒」があり、販売してくださるというので購入。
先生のお名前を書いていただいた。

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これに入れるのは 立派なお茶杓じゃないと・・・と思うんだけど、
先生は「自分で作ったのを入れなよ。それが一番」と 笑っていらした。

次回また参加したい・・・ そう言うと先生はまたしても

「俺、そんなに生きてねぇよーー」。



いやいや、そんなことおっしゃらずに 是非!!
この次は もうちょっとましな茶杓を作りたいと思ったのであった。



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